●458 夜の御社 よるのみやしろ 〇ろうさんおぐらくみそらをおおい

 表題:夜の御社(夜のみ社)
 読み:よるのみやしろ

 収録:(A)大特撰樂譜 209 成樂會 1933(S.8).1.8 ◎[A2-10] Copy=[P10] ※表紙は「夜の御社」、樂譜&歌詞は「夜のみ社」

 記譜:四部合唱(伴奏付き) ホ長調 4/4

 インチピット:ミソ|ドド|レミファ|ファミ

 曲:Kreutzer? クロイツァー,コンラディン(Kreutzer, Conradin)(1780-1849)[ドイツ]か?
 編曲:守安省
 詞:犬童信蔵 ※1933(S.8.1)作詞

 ※五十鈴の大宮(042)と同曲


[詞] ※大特撰樂譜より

1.老杉(ろうさん)小暗くみ空を覆ひ み燈明(あかし)かそけく木の間をもるる
  暗路(やみぢ)をたどりてみ前に俯すれば 精~(こころ)は玉か思ひは水か清く澄みゆく
  頭(かうべ)を垂れつゝ拍手(かしはで)たゝけば 靜寂(しじま)は破れしじまはかへる
  あはれたふとや あはれかしこや

2.御手洗(みたらし)さらさら忌垣(いがき)にむせび みかぐらそよそよ梢にひゞく
  暗路をたどりて齊庭(ゆには)に進めば ~のみいつに何かは知らず涙こぼるる
  み階(はし)にぬかづき壽(よごと)を申せば み殿(あらか)遠く木靈はかへる
  あはれたふとや あはれかしこや

  ※西行「何事のおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」


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